TOHNICHI クロストーク

東日製作所ってどんなところ?
設計最前線のメンバーによる本音座談会!

カタログに掲載していない特殊品を含めると、1万種以上にもなる東日のトルク機器。
その設計現場に携わるスタッフが東日製作所の実際について本音で語ります。

  • 技術部山本

    専門学校卒、入社30年目。本社勤務。一貫して設計に関わり、現在は技術部で部下24人を束ねるリーダー。勤続30年の特別休暇をどう過ごすかプランニング中。推しツールは「東日が世界で初めて作った半自動エアトルクと電子基盤を自分で設計した半自動電動トルクレンチ」!

  • 技術部坂元

    私大工学部卒、入社7年目。本社勤務。高校時代にF1に魅了され、大学では学生フォーミュラに青春を捧げる。そこでメンテナンスの要となるトルクレンチに出会い「これを作ってみたい!」と入社。推しツールは当然「当時、愛用していたダイヤル型トルクレンチ・DBシリーズです!」

  • 技術部岩下

    短大電気技術学部卒、入社5年目。本社勤務。東日製作所の「少数精鋭集団」というフレーズに魅力を感じて入社。最近、寮を出て一人暮らしをスタートし、プライベートの充実化を図り中。推しツールは「締め忘れ防止用の2度締め検出機能付き無線ポカヨケトルクレンチCSPFHW。基盤部分を自分が設計しました」。

今、どんな仕事をしていますか?

  • 山本

    坂元さんは入社以来、さまざまな製品の開発に関わってきていますよね。

  • 坂元

    はい、最初は本社で特殊分野の設計に携わり、次に甲府工場に異動になって手動式トルクレンチの新しい部品や商品の開発。その後は1年半、大手メーカーに出向になり、そこでおもに現場で使われる東日製品の管理や検査を担当していました。さらに甲府工場を経てここ1年ほど本社に戻り、現在の開発に携わっています。

  • 岩下

    私は逆に入社してからずっと本社勤務です。無線など送信機の設計、機械部品の配置や系図の設計などを担当しています。

  • 山本

    最初は戸惑いましたか?

  • 岩下

    はい。入社直後は「機械図面とか生まれて初めて見た!」という感じでしたし、CADも未経験でした。現在は3D CADで設計を立体化し、より正確に可視化するなんて作業も当たり前にできるようになりました。

岩下の「推しツール」は自身が基盤を設計した締め忘れ防止用の2度締め検出機能付き無線ポカヨケトルクレンチCSPFHW
  • 山本

    私は電気関係が専門で、デジタル表示の付いたデジタルトルクレンチテスターの電気系統の中の部分の設計を担当しています。入社してから30年、ずっと設計に携わってこられていることに充足を感じています。

仕事のおもしろみってどんなところ?

  • 坂元

    常々の仕事中に「おもしろい」って感覚、みんなあるんですか?私はないかも…(笑)。

  • 坂元

    東日の仕事の「おもしろい」瞬間は、やはり製品が完成したとき。自分で開発、設計したものが完成し、製品として発売までもっていけた瞬間、そしてそれが最初に1本売れたときの喜びは大きいですよね〜。

  • 岩下

    わかります。まず、うちの会社は個々の技術者が独立していますよね。ひとりずつ半期ごとにテーマを設定し、自分のペースで開発スケジュールを立てる。マイペースにやれるところがとても居心地がいいんです。その中で、機能試作を重ねて最終試作へ、それが量産に移って製品化にこぎつける。大きな流れの一部を担当するのではなく、すべてを自分で担当するからこそ「おもしろい」。これ、大きいですよね。

  • 山本

    確かに。お客様のところへ行って、自分が作った製品が現場で実際に使われているのを見ると、何年経っていても、あるいはいくつもの製品を生み出していても、やはり相当うれしくなりますね。

  • 坂元

    山本さんもですか(笑)。あと、会社として「作らなきゃいけないモノ」だけでなく、「自分として作ってみたいモノ」にチャレンジできるのも「おもしろい」ですよね。

  • 岩下

    おお〜。自分はその分野はまだですね。坂元さんは今までどのくらい作ってきましたか?

  • 坂元

    自分の場合は異動が多かったから、まだ2-3機種でしょうか。現在も月イチの開発会議に出せるよう、新たな製品の構想を鋭意進めているところです。

会社に入ってみての印象は?

  • 坂元

    自分の場合は、大学で学生フォーミュラをやっていたときに東日のトルクレンチにほれ込んでしまいまして。「これほどまでに精密で正確なトルクでボルトを締められるこの工具、いったいどうなっているんだ?」に始まり、「これを作りたい、作ってみたい!」と入社したわけです。それが、入社したらいきなりカットモデルがあって。「こうなっていたんだ!」という感動とともに、「全部ネタバレしてたのか!」という(笑)。いや、でもまじめな話、技術の粋が詰まっているとはまさにこういうことか、という感動を覚えましたよね。

坂元の「推しツール」は学生フォーミュラ活動で愛用していたダイヤル型トルクレンチ・DBシリーズ
  • 岩下

    なるほど。自分の場合は、入社1年目でいきなり製品開発に携わることに驚愕しましたよ。「素人なのに?いきなり任されていいの?」って。

  • 山本

    うちは入って半年や1年でひとつの製品を企画。開発から完成まで担当しますからね。

山本の「推しツール」の1つ、東日の世界初製品、半自動エアトルク
  • 岩下

    そこが新人にとって最初は「荷が重い」って感じることもあるわけですが(笑)、やがて強烈なやりがいにつながっていくわけです。坂元さんと違って、自分の場合は入社後にトルクレンチが大好きになりましたね。

待遇がいいというのはホント?

  • 坂元

    今自分は29歳ですが、この年齢になって見回してみると、確かに収入面など恵まれているなと感じます。

  • 岩下

    学生時代の友人などと比べてみると、残業が極端に多い会社の人などはさらに収入がよかったりしますが…。

  • 坂元

    それはきついですよね。自分が見るかぎり、東日の待遇はどこと比べても全然いいというか、収入面ももちろんですが、それだけでは計れない、トータルの働く環境としてすごくいいと感じています。

  • 山本

    たとえばどんなところが?

  • 坂元

    まずは雰囲気です。自由な雰囲気。働く環境って「きっちり定時に帰れるからいい」とかそんな単純なことではないですよね。工学部時代の友人を含めていろいろな会社を見ますが、たとえば収入もよくてきっちり定時に帰れて仕事は楽勝、と聞けばよさそうだなと思うじゃないですか?でも、業務はびっくりするくらい細分化されていて、身の回りは細かな規則だらけ。エンジニアなのに、技術的な知識の少ない上司向けにプレゼン資料を作ってる時間が一番長くて、しかもその上司がやたらいっぱいいるとか、そんなのって逆に働く環境としてはどうなんだ、と思うわけです。

技術部にて設計・開発中の岩下。まるで設備・機材が豊富な大学の研究室のよう。
  • 岩下

    なるほど。確かにうちは個の比重が高いぶん、社内はだいぶ風通しがいい、そんなところはあります。

  • 坂元

    少数精鋭。岩下さんも入社時に惹かれたというけど、まさにその目論見が正しく機能しているなと思うんです。人によると思いますが、開発が好きで、こういう環境が好きなエンジニアにはまさに「厚待遇」だと思いますよ。

  • 岩下

    それでいて、社内が冷たい感じでもないですしね。「コミュニケーションチケット」※、あっという間になくなりますよね。
    ※勤務時間外に社員が2人以上で会食やレクリエーションを楽しむための費用として6カ月ごとに付与される補助金制度

  • 坂元

    寮のみんなとも仲がいいですし、あんなの、あっという間になくなりますよ(笑)!

技術的トレンドは意識しますか?

  • 坂元

    自分がエンジニアとして世界の技術開発の波のなかでどんなポジションにいるか、いたいのか…?電気系はこういう話題がけっこうあるんじゃないですか?

  • 山本

    ありますね〜。AIなんかまさにそうした分野でしょう。正直、うちの得意分野を脇に置いてみた場合、純粋にテクノロジーのトレンドでいうなら世界最先端には追いつけていない、そうした感覚は私個人はあるかもしれません。

  • 坂元

    個人として追いついていきたい、会社としても追いついてほしいですよね。機械系でいくと、工業製品の最新の素材、材料はだいぶ追いかけています。取り寄せて、実際に試してみたり。それが今まさに自分が手がけている製品につながるとは限らないですが…。

  • 岩下

    出向先で刺激を受けたりもしましたか?

  • 坂元

    そうですね。大手メーカーの最先端の現場を経験させてもらい、技術力の高さというものを非常に強く感じました。実際、そこでの経験から、うちは計測機器、トルク機器のトップランナーとして、もっといろいろなもの作れるのではないかと大いに刺激になりました。

  • 岩下

    東日には、それができる環境がある。機会を見つけて、自分たちもどんどんチャレンジしていきたいですね。

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